賞状の受け取り方完全マニュアル!手の順序や礼の作法を徹底解説
社内アワードや業界の表彰式、あるいは子どもの卒業証書授与式など、晴れ舞台で壇上に上がる瞬間は誰しも強い緊張を覚えるものです。「右手と左手、どちらから出すのが正解か」「お辞儀のタイミングは読み上げの前か後か」など、いざその場に立つと手順が分からなくなるケースは珍しくありません。
大勢の視線やカメラが集まる場だからこそ、スマートで美しい所作を身につけておきたいところです。本稿では、壇上の歩き方から手の順序、読み上げ中の姿勢、記念撮影での持ち方、折らずに持ち帰る方法まで、表彰式で恥をかかないための必須マナーを余すところなく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:賞状は「右手→左手」の順で受け取り、胸の高さで保持するのが基本作法。
- 要点2:お辞儀は「登壇時」「読み上げ後」「降壇前」の3回、動作と礼を分ける「分離礼」で美しく見せる。
- 要点3:写真撮影時は文字が隠れないよう下部を持ち、筒や副賞がある場合は左脇に抱える。
【徹底図解】賞状を受け取る手の順序|右手と左手はどっちが先?
表彰の瞬間、最も迷いやすいのが手のだし方です。基本となる手の順序は「右手を出してから、左手を添える」という2段階の動作になります。
具体的な手順は以下の通りです。
1. プレゼンターが賞状を差し出したら、まず右手を賞状の右端(中央やや下)へ伸ばして受けます。
2. すぐに左手を賞状の左端へ添え、両手でしっかりと保持します。
3. 両手で持ったまま、賞状を一度胸の高さまで軽く掲げるように引き寄せます。
なぜ同時に両手を出さないのかというと、日本伝統の礼法において「右手を先に出す」動作が相手への敬意を示す自然な所作とされているためです。いきなり両手で掴みにかかると前のめりな印象を与えてしまうため、右、左と流れるように手を添えることで、落ち着きと品格が生まれます。
受け取った後は、腕を伸ばしきらず肘を軽く曲げ、賞状を水平よりやや手前に傾けた状態でキープするのが見栄えを良くするコツです。
迷わない!お辞儀の絶妙なタイミングと壇上の美しい歩き方作法
壇上に上がってから席に戻るまで、歩き方とお辞儀のタイミングには明確なルールが存在します。ぎこちない動きを防ぐ鍵は、歩行と礼を同時に行わない「分離礼」の徹底です。
登壇から降壇までの標準的なフローを頭に入れておきましょう。
・登壇とアプローチ:名前を呼ばれたら明瞭に返事をして起立し、背筋を伸ばして壇上へ進みます。歩幅は広げすぎず、視線は授与者の胸元あたりへ向けます。
・授与者前の立ち位置:授与者の約3歩(約1.5メートル手前)で立ち止まり、30度の角度で一礼します。
・近寄る足運び:一礼後、右足から2歩進み出て、授与者の正面(約1歩の間隔)に立ちます。
・読み上げ中の姿勢:賞状が読み上げられている間は、お辞儀を続けず、背筋を伸ばして授与者の顔(または首元)をまっすぐ見つめて直立します。手を前で軽く組むか、指先を揃えて太ももの横につけておきます。
・受け取り時の一礼:文末の「これを賞します」などの言葉が終わり、授与者が賞状を差し出す直前に軽く会釈(約15度)を挟み、右手→左手の順で受け取ります。
・受け取り後の下がり方:賞状を持ったまま左足から2歩後退し、立ち止まってから深めの一礼(45度)を行います。
焦ってお辞儀をしながら後ずさりすると転倒の危険があるだけでなく、雑な印象を与えてしまいます。「止まる→礼をする→顔を上げる→歩く」と動作を一つひとつ区切ることが、壇上で堂々と見せる秘訣です。
ビジネス表彰式から卒業証書授与式まで|シーン別の立ち位置と礼儀マナー
賞状を受け取る儀式は、社内アワードなどのビジネス表彰式と、学校の卒業証書授与式で求められる細かな作法が若干異なります。
ビジネスの式典では、代表受領や複数人での同時登壇が多く見られます。横並びで受領する場合は、隣の人と動作のスピードを合わせることが大切です。賞状を受け取った後、目録やトロフィー、花束などの副賞を同時に手渡されるケースもあります。その際は、賞状を左脇に抱えるように持ち替え、空いた両手で副賞を受け取るのが基本マナーです。
一方、卒業証書授与式では、一人ひとりの所作が式典全体の厳かな空気を形作ります。証書ホルダー(ブック型)で渡される場合は、背表紙が左側、開き口が右側になるように両手で受け取ります。校長先生から手渡された証書を胸元に引き寄せ、落とさないようしっかりと脇を締めて保持しましょう。
記念写真で映える!賞状の持ち方と筒・メダルのスマートな扱い方
表彰式のクライマックスとなるのが、受章者全員やプレゼンターとのフォトセッションです。せっかくの晴れ姿を美しく残すために、写真撮影専用の持ち方をマスターしておきましょう。
賞状を正面に向けて掲げる際、ありがちな失敗が「自分の手で賞状の文字や名前を隠してしまう」ことです。撮影時は、賞状の下側両隅に指を添えるように持ち、親指を手前に、残りの4本の指を裏側に回します。こうすることで、賞状に書かれた表彰内容がカメラへクリアに映し出されます。
掲げる高さは「みぞおちから胸の高さ」がベストです。高く掲げすぎると自分の顔が隠れてしまい、低すぎるとだらしない印象になります。あごを軽く引き、カメラのレンズに賞状の正面がしっかり向くよう、わずかに前傾させるのがプロの撮影現場でも使われるテクニックです。
賞状筒(丸筒)を渡された場合は、左手で筒の中央を持ち、左胸の前に縦または斜めに構えるとスマートに収まります。首にメダルをかけられた場合は、メダルが裏返っていないか素早く指先で確認してからカメラへ笑顔を向けましょう。
きれいに保管して帰るまでが儀式|賞状を折り曲げない持ち帰り方のコツ
表彰式が無事に終わっても、賞状を美しい状態のまま持ち帰るまでが大切なプロセスです。額縁や筒が用意されていない場合、賞状(主にA3やB4サイズ)を折らずに運ぶための準備が欠かせません。
最も確実なのは、事前にA3またはB4サイズの硬質カードケース(クリアケース)と、それらが入る大きめのフラットトートバッグを持参しておくことです。一般的なビジネスバッグにはA3サイズの賞状は入らないため、そのままカバンに押し込んで端を折ってしまうトラブルが後を絶ちません。
どうしても大きなケースを用意できない場合は、賞状の印刷面を内側にして、径の太い筒状にゆるく丸め、輪ゴムではなく幅広の不織布リボンや紙帯で軽く留める方法が有効です。きつく巻きすぎると巻き癖が取れなくなるため、あくまでふんわりと丸めるのがポイントです。雨天に備え、水濡れ防止用のビニール袋も1枚カバンに忍ばせておくと安心できます。
【2026年最新】表彰式作法まとめと緊張を克服する3つのチェックリスト
壇上での緊張をゼロにすることは難しくても、準備次第で失敗の不安を解消することは十分に可能です。本番直前に頭の中で振り返ることができる「直前確認チェックリスト」を活用してください。
・【視線と姿勢】:猫背になっていないか。授与者の目を見て堂々と立っているか。
・【手の合言葉】:「右が先、左があと」。胸の高さで受け取るイメージができているか。
・【足と礼の区切り】:動く時は動く、止まってから深く礼をする。メリハリを意識できているか。
壇上に上がると誰しも早口・早足になりがちです。自分が思っているペースよりも「0.5倍ゆっくり動く」意識を持つだけで、周囲からは非常に落ち着いた優雅な立ち振る舞いに見えます。
【賞状の受け取り方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:左利きの場合でも、必ず右手から手を出さなければいけませんか?
A1:日本の伝統的な作法や儀礼マナーとしては、利き手に関わらず「右手→左手」の順序で出すのが標準とされています。ただし、極端に意識しすぎて手が止まってしまうよりは、流れるように両手で丁寧に受け取ることのほうが重要です。無理のない範囲で作法を取り入れましょう。
Q2:賞状と一緒にトロフィーや記念品を渡された場合、どう持てばいいですか?
A2:まず賞状を両手で受け取った後、速やかに左脇へ抱え込むように持ち替えます。その後、空いた両手でトロフィーや目録を受け取ってください。撮影時は、左手で賞状を抱え、右手でトロフィーを正面に向けて持つとバランスが良く見えます。
Q3:壇上で極度に緊張して手が震えてしまう時の対処法はありますか?
A3:手の震えは、指先に余計な力が入っていると目立ちやすくなります。賞状を受け取る際は、指で強く握りしめるのではなく、手のひら全体で賞状を下から受けるイメージを持つと震えが伝わりにくくなります。登壇直前に大きく息を吐き出し、肩の力を抜いておきましょう。
まとめ:堂々とした所作で最高の一瞬を形に残そう
賞状を受け取る儀礼作法は、単なる形式的なルールではなく、授与者や周囲への敬意を表し、自分自身の栄誉を讃えるための美しい表現です。「右手から出して左手を添える」「動作とお辞儀を分ける」という基本を押さえておくだけで、どのような式典であっても迷わず堂々と振る舞うことができます。
積み重ねてきた努力が実を結ぶ晴れ舞台。正しいマナーを自信に変えて、誇らしい笑顔で最高の瞬間を迎えてください。 (出典: 賞状 受け取り 方(Yahoo!ニュース))